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GOOD SWELL JOURNAL/植物の心/#23

今年は春が来るのが遅かった。3月になっても、日中の気温が10度を下回る日が続き、三寒四温と言うよりは、六寒一温という感じで、春一番が吹いたかどうかさえも気がつかなかった。とはいえ、いつもの春の仕事は待っている。ルーフバルコニーの大掃除だ。掃除をしないことには、これからの気持のいい季節を迎えることが出来ない。 3月末の良く晴れた日に、ようやく重い腰を上げて決行した。 いつの間にか増えてしまった植物の植木鉢を順番に片付け、冬の間に溜まりに溜まった落ち葉を掃除する。雨樋や排水溝のところにも溜まった落ち葉は、ほうきではなく手で拾い集め、ウッドデッキの隙間に入ってしまっているものは、細い棒でかきだす。じっとりとした落ち葉の下はミミズの絶好の住処となっていた。大きなミミズも見つけ、ブルーベリーが植わっている大きな鉢に移す。 ミミズはアリストテレスが「大地の腸」と表現したように、土を食べ、土壌を改良してくれ、そして土の中に空気を届けてくれる植物にとっては、大切なパートナーだ。 いつもの年であればすぐに、大きな袋に2~3袋枯れ葉が集まるのに、今年は1袋で済んだ。 「今年の冬は北西風があまり吹かなかった。だから、波のある日も少なかったし、いつもの年より落ち葉が少ないのか。」一人納得して掃除を終える。
冬の間、手入れをしないで、枯れてしまった植物も有るが、大抵のものは、 寒い冬をしのいで、暖かくなるとちゃんと新しい芽を出してくれる。 綺麗になったバルコニーと芽吹き出した植物から、新たなエネルギーをもらった気がした。
「さぁ、やるか。」 長く寒かった冬と自分の中のモヤモヤとした気持ちに区切りを付けるように、声に出して言ってみた。 次は初夏の日差しを浴びながら、入梅前の植木の植え替えが待っている。(ht)

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